ミュージカル化もされている『メリーポピンズ』を観てみよう。
国内や海外でよくミュージカル化されている『メリーポピンズ』。名前は聞いたことあるけど映画自体を観たことがない人は多いのでは。
意外にもこの作品はれっきとしたディズニー作品である。そしてディズニー映画らしいディズニー映画。
それもそのはず、この映画はウォルトディズニーが生きていた時に作られたのだから。制作にはウォルトディズニーも関わっている。
観るときはセットや作りの古い感じとかは大目にみて鑑賞してほしい。
なんて言ったって半世紀前の映画だ。作られたのは1964年。
そりゃあ作られたのがそれだけ前なら、オープニングで広がっているロンドンの街並みが明らかに絵だったり、雲の上にいる設定だけど明らかに煙が巻かれたスタジオで座っているとか現代と比べるととおや?となるような所も多々ある。
時代が時代なので突っ込みどころを探すなんて野暮なことはよして。
ストーリーは昔の作品だけあってシンプル。
ロンドンに住むある一家の話。
厳格な父親と政治運動に夢中な母親は、娘のジェーンと息子のマイケルの世話をナニー(子どものしつけをする乳母のような役割)に任せていた。
姉弟はいたずら好きでナニーはすぐに辞めてしまっていた。
そんなある日、メリーポピンズ という女性がやってきてナニーを務める。彼女は姉弟たちに見たこともない魔法のような力を見せて2人は大喜び。メリーになついていく。
メリーが家にやってきたことによって姉弟の2人だけでなく家全体の雰囲気を明るくしていき、あまり仲が良くなかった家族が変わろうとしていた。
この作品はファミリー向けのミュージカル映画だ。なのでミュージカル映画を見慣れていない子どもでも楽しく観れるのかもしれない。
一見すると日常的に見えるが、魔法が使えたり絵の中の世界に飛び込んだりなど、ファンタジー要素が広がっているのは実にディズニーらしい。
絵本の中の世界に飛び込んだ場面では、アニメーションと実写の融合の映像もあったりして、当時ではかなり驚かれたんだろうなだと思う。
ストーリー内容はシンプルなんだけど、一筋縄じゃないなと思ったのは、世界観のカオスさ。
近所の軍艦のような家が時報代わりで大砲鳴らしたり、一家の母親がやたらコミカルだったり、笑うと宙に浮いてしまう叔父さん会ったり登場人物みな不思議な性質を持っている。
起こる出来事も不思議なことばかりが多く、なんだか夢を見ているような気分。
昔のディズニーのアニメーション映画ってどこか独特の世界観を出してたんですよね。その独特さが実写になったことにより、より増していた気がする。
ディズニーの独特さは個人的に嫌いじゃないので見ていて楽しかった。
ストーリーの方は最後にはファミリー映画らしく綺麗で楽しく終わって良かったのではないかと思う。
メリーポピンズが劇中、子ども達を急がせるために何回か言っていた、『タッタカタ!』が割とお気に入りのセリフになった。
後は曲のタイトルにもなった『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』
何語だこれ?って気になった人は本編を観てこの言葉がなんなのかチェックしてほしい。
ちなみにメリーポピンズは今年の末から来年頃に続編がやるそうなので、続編を観る予定の人もぜひ予習にこの作品を。